第7の時代 第2書第9章 アントン・ノローニャのコンカン諸将に対する大勝利
ドン・アントン・デ・ノローニャがコンカンで経験した出来事、イダルカンの諸将との戦闘、そしてシャコリに対して得た大勝利について
ドン・アントン・デ・ノローニャがコンカンへ出発すると、総督はジョアン・デ・リマに八隻の船を率いさせて沿岸から支援させた。ノローニャはまずバンダとクラレの地域を確保し、住民に旧来の法と特権を保障して耕作と居住を促した。その頃イダルカンの将シャコリ・アガが七千の兵を率いて対抗しているとの報を受け、ノローニャは軍を整えて迎撃に向かった。夜、敵の奇襲を受けたが、ドン・ジョアン・モウリスコの警戒により準備が整っており、反撃して敵を撃退した。翌朝さらに追撃してカルリン川に至ると、川向こうにシャコリの軍が布陣していた。ノローニャは騎兵を先頭に川を強行渡河し、激しい戦闘となった。両軍は入り乱れて戦ったが、ポルトガル側の火器が大きな効果を発揮し、やがて敵軍は崩れた。ノローニャは総攻撃を命じ、敵軍を戦場から追い払い、多くの戦利品と馬を得た。この戦闘で敵は五百以上が戦死し、追撃でもさらに六百が倒された。一方ポルトガル側の戦死者は三十人にも満たず、ノローニャは大勝利を収めてクラレへ帰還し、負傷者の治療を行った。
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