ディオゴ・ド・コウトとは?
ディオゴ・ド・コウト(Diogo do Couto, 1542年–1616年)は、大航海時代のポルトガル帝国を代表する歴史家・公文書保管人。
1. 経歴
リスボンの貴族の家に生まれ、1559年に兵士としてインドへ渡り、人生の大部分をアジア(主にインドのゴア)で過ごす。1595年にはゴアの公文書館(Torre do Tombo da India)の館長に任命され、帝国の公式な歴史記録を担う
2. 主な著作
- 『アジアのデカダ(10年紀)集』 (Décadas da Ásia)
先代の編年歴史家ジョアン・デ・バロスの後継者として、ポルトガルのアジア進出史を執筆。バロスがポルトガル本国で資料をまとめたのに対し、コウトは現地インドでの実体験や目撃証言に基づいた、より生々しい詳細な記述を残した。ジョアン・デ・バロスよりも圧倒的に長い期間について編年記録を残したが、日本語訳がないため、ほとんど知られていない。 - 『熟練なる兵士の言葉』 (Dialogo do soldado pratico q[ue] trata dos enganos e desenganos da India )
当時のポルトガル領インドにおける腐敗や行政の無能さを鋭く批判した対話形式の著作。華々しい征服の歴史だけでなく、現地の腐敗や帝国の衰退や兆しを冷静に分析した。
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