第6の時代 第9書第15章 ポルトガル軍のユーフラテス遡上とバスラ総督の策謀

ドン・アントン・デ・ノローニャがバスラへ向かいユーフラテス川に入り、トルコ軍の要塞を占領したこと、そしてバシャがポルトガル艦隊を撤退させるために用いた策略について。


カティーファ攻略後、ドン・アントン・デ・ノローニャは同盟していたバスラ王を支援するため艦隊を率いてユーフラテス川へ入った。途中の島ムジークの小要塞はトルコ兵が放棄し、ポルトガル軍は占領した。ノローニャは同盟軍の到着を待ったが、バスラの総督アリー・バシャはポルトガル側の書簡を奪い、同盟者が裏切って艦隊を引き渡すという偽の手紙を作り、さらに捕虜のイタリア人を意図的に逃がしてその話を伝えさせた。これを聞いたノローニャは真偽を確かめたのち、裏切りの危険を疑って作戦を断念しオルムズへ撤退した。後にバシャは、この偽情報でポルトガル艦隊を退かせたことを誇った。


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