第6の時代 第10書第7章 セイロンとマラッカでの事件
ディオゴ・デ・メロがセイロンでトリブリ・パンダールを捕らえたこと、またドン・アルヴァロ・デ・タイデのマラッカ統治初期に起こった出来事について。
この時期には多くの出来事が重なったため、年代順を離れてセイロンとマラッカの出来事をまとめて記す。セイロンでは前任者の死後、ディオゴ・デ・メロ・コウチーニョが要塞司令となった。副王の指示に従い、彼は王の父トリブリ・パンダールを逮捕する計画を密かに実行する。王に父を呼び寄せるよう求め、到着するとコロンボで拘束し、火薬庫の塔に鉄の足枷を付けて幽閉した。これに怒った王母は兵を集めてコッテを離れ、レイガンへ退いて救出を図る。やがて新司令ドゥアルテ・デサが到着したが、王の懇願にもかかわらず囚人の扱いはむしろ厳しくなった。
一方マラッカでは、ドン・アルヴァロ・デ・タイデが兄ドン・ペドロ・ダ・シルヴァの後任として到着したが、住民が新司令に近づいたことで兄弟間の関係は悪化した。さらにイエズス会士フランシスコ師が中国へ向かう船をめぐり、商人ディオゴ・ペレイラの船を排除して自分の部下を乗せたため大きな不満を招いた。これに抗議して前司令は職を放棄し、統治は一時的にフランシスコ・アルヴァレスが代行する。タイデが正式に司令になると港の船の舵を押収するなど強硬な措置を取り、航海商人ゴンサロ・ヴァス・デ・カルヴァーリョやベルナルディン・デ・ソウザと対立した。カルヴァーリョは密かに兵を潜ませて船を奪回し出航し、ソウザも夜中に舵を取り戻して逃亡する。タイデは彼らを反逆者と宣告し財産を没収した。やがてドン・ペドロ・ダ・シルヴァや他の船団は出航し、途中セイロンでトリブリ・パンダールを慰問した後、コーチンへ向かった。またマラッカではドン・ロドリゴ・デ・メネゼスが病で急死し、毒殺の疑いまで噂された。
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