第6の時代 第10書第14章 セイロン王から略奪した財産の返却命令
この年に本国から来航した艦隊、その指揮官フェルナン・デ・アルヴァレス・カブラルの到着、王命による諸政策、そして副王ドン・アフォンソ・デ・ノローニャのコーチン遠征について。
9月初め、ゴアの港にポルトガル本国から2隻の船が到着した。そのうち1隻にはフェルナン・デ・アルヴァレス・カブラルが総司令として乗っており、前年1552年に本国を出航した4隻の艦隊のうち唯一インドに到達した船であった。副王ドン・アフォンソ・デ・ノローニャは彼を迎え、王からの書簡と命令を受け取った。そこにはセイロン王から没収した財宝や宝石を返還すること、さらにベルナルディン・デ・ソウザを逮捕し財産を差し押さえることなどが命じられていた。副王はまずセイロンへの返還を命じ、同地の総督を交代させる船を派遣したが、多くの財物はすでに官僚や将校への贈与として失われており、王の手に戻ったのはわずかな額であった。またベルナルディン・デ・ソウザについては事情を考慮し、拘束はするものの財産を保全して弁明の機会を与えた。その後、副王はコーチン方面で胡椒王国との戦争が激化しているとの報を受け、艦隊の準備を進めた。11月末、副王は100隻以上からなる大艦隊を率いてゴアを出航し、息子ドン・フェルナンド・デ・メネゼスをはじめ多くの貴族や将校を伴ってコーチンへ向かった。
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