第6の時代 第9書第8章 包囲下のマラッカ要塞の持久戦
マラッカ包囲の報を運ぶ使者に起こったこと、ケダにいたジル・フェルナンデス・デ・カルヴァーリョが救援の準備をしたこと、その報がポルト・グランデに届いて集まった援軍、さらにこの包囲中のマラッカで起こった諸事について。
ドン・ペドロ・ダ・シルヴァ・ダ・ガマの使者は海岸を北上し、ケダでジル・フェルナンデス・デ・カルヴァーリョに包囲の急報を伝えた。彼は船を残して急行の支度を整え、別の使者はペグーやポルト・グランデ方面へ向かったが、現地では捕縛や戦死のため連絡が難航した。それでも救援船や食糧船が少しずつ集まり、マラッカ要塞は辛うじて持ちこたえた。包囲下では食糧不足が深刻化し、奴隷の逃亡も相次いだが、来援船の到着で一時しのいだ。さらに捕虜にしたジャワ人から敵が大総攻撃を準備していることを聞き出し、守将は城壁上に帆柱や梁を並べて防御装置を整えた。周囲に理解されぬままでも備えを進めたことが、のちの防衛の鍵となった。
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