第7の時代 第1書第9章 ディウを支配していたエチオピア系アビスカンの追放

ドン・ディオゴ・デ・ノローニャがディーウの隊長として、タルタカンを説得してアビシニア人の長アビスカンをディーウの地から追放させたこと、またドン・ディオゴ・デ・ノローニャがその関税収入のすべてを掌握したこと、その他起こった事柄について


ディーウの隊長ドン・ディオゴ・デ・ノローニャは、城塞を奪いアビシニア人を島外へ追った後も、対立を避けるため、なお関税収入の半分をアビスカン側に認めていた。だがアビスカンは再び勢力を島に及ぼそうとし、絶えず脅威となっていた。そこでノローニャは、カンバヤ地方で自立していた有力者タルタカンに使者を送り、アビスカンを追えば広大な領地と名声が得られると説いて野心を刺激した。タルタカンはこれに乗じて二万を超える兵を集め、アビスカン領へ侵攻して諸都市を奪い、ついにこれを敗走させて領外へ追放した。ノローニャは沿岸から艦隊を動かしてこれを支援し、以後両者は友好関係を結んだ。タルタカンが支配を固めて退くと、ノローニャは直ちにディーウの関税役人を追放し、税収全体をポルトガル王権のために徴収し始めた。これによって関税収入の実権は以後ポルトガル側に固定された。


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