第6の時代 第10書第10章 ポルトガル艦隊のホルムズ・バスラ到着

ドン・アントン・デ・ノローニャがオルムズへ向かう遠征で経験した出来事、ピルベクがバスラ到着後に行ったこと、そしてドン・アントン・デ・ノローニャが艦隊をドン・ディオゴ・デ・ノローニャへ引き渡すまでの経過について。


ドン・アントン・デ・ノローニャは艦隊を率いて順風の航海を続け、11月末にオルムズへ到着した。すでにドン・ディオゴおよびドン・アントニオ・デ・ノローニャが到着しており、司令官ドン・アルヴァロ・デ・ノローニャや市民から盛大に迎えられた。彼はただちに偵察のためゴメス・デ・シケイラとルイス・デ・アギアルをバスラ方面へ派遣し、自身は艦隊の整備と補給を行った。またオルムズ王から豪華な献上品を受ける慣例を利用し、体面を保ちながら贈物を受け取って夜に返すという巧みな振る舞いを見せた。一方、ピルベクはマスカットやオルムズでの略奪が命令違反であったため、莫大な戦利品と捕虜を携えバスラからコンスタンティノープルへ逃れようとした。航海途中カティーファ近くで一隻を失うなど混乱が起きた。ポルトガル側はその動きを察知して追撃したが、季節風と嵐に阻まれて捕捉できなかった。ドン・アントンはテーヴェ付近でユダ行き船を待って保護し、その後オルムズに戻って要塞を受け取り、艦隊の指揮をドン・ディオゴ・デ・ノローニャへ正式に引き渡した。


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