第6の時代 第5書第5章 カナラ王国(ヴィジャヤナガル)の歴史
カナラ王国の基礎、その王たちの起源と歴代の統治者、そしてこの王国がビスナガおよびナルシンガと呼ばれるようになった由来について。
本章はカナラ王国(後にビスナガと呼ばれる)の起源と歴代王を説明する。伝承によれば13世紀頃、この地には王ではなく部族長のような支配者が分立していた。そこへ聖者とされたブラフマンが現れ、その庇護を受けた牧者が勢力を集めて諸国を征服し、ボカ・ラオとして王を称した。彼はデリー王を破り、勝利の記念としてヴィジャヤナガル(ビスナガ)を建設した。王位は子孫に継承され、ハルカラ・ラオ、ダヴァ・ラオ、ヴィシア・ラオなどが続き、北方のデリー王国やデカンの諸勢力と戦った。後にナルシンガ・ナイケが現れ、外国人がこの王国を「ナルシンガの国」と呼ぶようになったため、その名が広まったという。続いてクリシュナ・ラオ、ラマ・ラオらが統治し、ムスリム諸王国との戦争を重ねた。やがて王家が断絶すると幼王シドサ・ラオが立てられるが、実権は将軍ラマ・ラオが握り、王を幽閉して自ら国政を支配した。このようにしてカナラ王国の起源、名称、そしてポルトガル人が知る当時の政治状況が説明されている。
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